TOEICは転職の役に立たない【※中高年の話です】

TOEICというと就職のためというイメージが強いですが、時々転職のためにTOEICの勉強をしているという中高年の方も見かけます。

身もふたもないようですが、就職活動でTOEICのハイスコアが武器になるのは現役大学生~第二新卒~せいぜい30代前半までの若手オンリーです。

ショック

それ以上の年代ではたとえ900オーバーだろうと、その分野で実務経験がなければ書類審査すら通らないのが当たり前で、TOEICのスコアなんて履歴書の飾り程度にしかなりません(実体験)。

なので、もしここを見ていただいている中高年の方でTOEICでいいスコアを取って人生変えてやるみたいな夢を見てる方がいらっしゃるなら一回日光名物華厳の滝にでも打たれて来て現実を見るべしTOEICのハイスコアそのものには過剰な期待をされないほうがよいと思います。

(※転職でなく社内の昇進基準で評価されるとかなら全然ありです)

ではなぜ私がTOEICを中高年の学習者の方にもおススメしているのかというと、スコア自体に価値があるというよりも学習的なメリットがあるからです。

中高年がTOEICを受けるメリット

中高年がTOEICを利用するメリットは大まかに3つ挙げられます。

受けやすい(費用・実施場所・試験形式)

まずTOEICは英検やIELTSなど、他のメジャーな英語検定に比べて圧倒的に受けやすいです。特に費用的な面で言えば割引なしでも5,725円で済むのは大きな魅力です。1年後の再受験は割引が適用され、5,092円で受けられます。

これなら飲み会1回分強といったところですね。

英検も面接があることを考えれば十分良心的な値段設定だと思いますが、1級になるとちょっと値が張り、9,500円になります。それでもIELTSなど英米系の試験だと普通に2万円以上かかりますので、それに比べれたら圧倒的に良心的ですが、普通のサラリーマンがお小遣いで受けるには多少なり気合いがいる金額ではないかと思います。

学習の目安として何度も受け続けるのであれば、1回あたりの単価はなるべく抑えたいところですね。

またTOEICは受験者数が多いので、全国各地に会場が設定されており、アクセスしやすいことや、L&Rだけなら半日で終わるというのも魅力的なところだと思います。

比較できる

TOEICの大きな特徴として、全ての受験者が学習レベルにかかわらず同一の問題を受けるという点があります。英検のように級別ではないので、自分の英語力の伸び具合を一貫した指標で時系列的に確認できるというメリットがあります。

具体的に言うと、スコアは統計的に処理されて算出されるため、その時の試験の難易度のばらつきなどにも左右されず、常に客観的な英語力を図ることができるのです。
グラフ

え、どういう統計処理かって?? ええ、要するにですね、いわゆる統計学的に説明すると母集団Xの中における要素Y平均値標準偏差を求めて正規分布を・・・

みたいな話ですわ、ええ、文系脳のわたくしには全然わかりませんわ何のことやらさっぱり、英検1級の長文よりも全然・・・
( ノД`)シクシク…

学習の指針として有効

私がTOEICをお勧めする最大の理由はこの部分です。TOEICは英語学習の指針として、中級~上級の幅広いレンジの学習者に有効だと思います。

唯一不満があるとすれば(公開試験としては非常に大きな問題点だと思います)問題用紙が試験後回収されてしまい、本番試験の答え合わせが一切不可能という点ですが、リスニング・リーディングそれぞれのどういう部分ができていて、どういうところができていなかったかは結果通知でフィードバックされます。

結果通知は機械的に作成される文面なので、一見味も素っ気もない定型文でしかないように思えますが、後で振り返ると意外にそれが当たっていると気づかされることが結構あります。

私の場合はリスニングの弱点部分を指摘され、その部分を意識的に改善するようにしたところ、ずっと頭打ちになっていたスコアがウソのように伸びるようになりました。

また各パートごとの対策をやることで、結果的に基礎的な英語力の底上げにつながっていると感じさせられることが多々ありました。(そうなるようにきちんと問題設計がされているのだと思います)

長年英語を勉強しているのになかなかTOEICのスコアが伸びないと言っている人(私がそうでした)は、たいていの場合努力の方向性が間違っているケースが多いように思います。

TOEICに限りませんが、試験というのは点数を取るためにあるのではなく、現在地を確認して力を伸ばすためにこそ活用すべきではないかと思います。

TOEICの限界

とはいえ、TOEICも世間で思われているほど万能でないということは頭に入れておいた方がいいかもしれません。

当然のことですが、TOEIC(L&R)対策だけに特化した英語学習をしていると、スピーキング・ライティングの力がなかなか育ちません。

話せない

自分自身の経験上からも、やはり語学の4技能(読む・書く・聞く・話す)はある程度バランスよく育てる方が効率的だと感じます。

またTOEICはビジネス分野がメインターゲットなので当然ボキャブラリーもビジネス中心に構成されています。日常の一般的なコミュニケーションや学術分野のボキャブラリーは他で学ばねばなりません。

あと英語レベル自体の難易度は高くないので、いつまでもTOEICばかりやっていてもそれ以上の英語力向上は目指せません。

たまに「今回は960しか取れなかった、今まで980取れてたのにめちゃショック」みたいな変態ハイスコア自慢をしてる人を見かけますが、ぶっちゃけ950から上は英語力の上下というよりケアレスミスとか単なる統計的な誤差の範囲の世界だと思いますので、それ以上TOEICに固執しつづけるよりも、もっと自分のレベルに合った試験に移行するほうがいいのではないでしょうか。

個人的にはスコア950以上を2回もしくは英検1級を取れたらTOEICからは卒業してもいいかなと思います。(さていつになることやら・・・
(*´Д`*)

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