リスニング対策は必要?
私は単語学習の成果でどうにかTOEICスコア800をできたのですが、その後再びしばらくスコアが伸びない状態が続きました。スコアはいつも リーディング>リスニング の状態で、得点の差が2~30点ありました。
英語学習のよくある俗説で「読めるレベルの文章はそのうち聞くのも話すのもできるようになる」と言われたりしますが、私はしばらくの間その俗説を信じて単語学習・読解メインの勉強を続けました。
しかし結論を言うと、リスニングはリスニングの勉強をしないといつまでも伸びません。ただ、短期間に成果を上げやすいのもリスニングなのです。
リスニング対策をすべき人
もしあなたが次のような状況に当てはまるなら、すぐにリスニング対策を始めるべきです。
- TOEICスコアが リーディング > リスニング である
この場合少なくともリーディングと同水準までは元々英語力のポテンシャルがあるので、比較的容易に改善できる場合が多いです。
- スコアはともかくリスニング・スピーキングが苦手だ
特にアラフォー以上の古い世代は学生時代にリーディング一本槍的な英語教育を受けていた人が多く、実際以上に音声コミュニケーションに苦手意識を持っている人が多いですが、正しい対策をすれば伸びしろが大きい分、むしろ得点源に変えることができます。
- いままでTOEICのリスニング試験対策をしたことがない
どんな試験でもそうですが、特にTOEICのリスニングは事前に対策をする・しないで結果が劇的に大きく変わります。
まずは問題集から
もしまだ全く何も手を付けていないのであれば、とりあえず問題集を解くことから始めてください。王道であるTOEIC公式問題集の他、リスニング分野に特化した問題集もいくつか市販されています。(私はコスパの関係でリスニング特化型の問題集を利用しました。)
とにかく問題集をやることで、TOEIC特有の出題形式に慣れることができます。
「なんだそれだけか」と思われるかもしれませんが、このことはとても重要で、たとえばPart間の「Directions」や “Go on to the next page.” といったお決まりの指示の内容や読み上げのタイミングを把握しておくだけでも、その時間を問題文や選択肢の先読みに使えるようになります。TOEICのような選択式の試験ではそういう細かい戦術を知っているか否かでかなりスコアが変わってきます。
また現行のTOEICのリスニング試験ではナレーターは4か国(アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア)のいずれかの出身ですが、わたしくらいのアラフォー世代の受けた学校教育はアメリカ英語中心だったケースが多いので、イギリス・オーストラリアのナレーターの話すイギリス英語は事前に慣れておかないと、最初は非常に聴き取りづらく感じます。
単語によっては アメリカ英語とイギリス英語でほとんど別物に聞こえる単語もありますので、この意味でも事前に問題集を繰り返して自分が聞き取れていない単語を把握しておくことが大切です。これもちょっとしたことのようですが、それが重要単語だとダメージが大きいです。
わたしの場合、イギリス英語で’schedule’ が「シェドゥール」と発音されるのがずっと聞き取れず、気づくまでの間にかなりスコアを落としてしまいました・・・
逆に言えば、事前にアメリカ英語以外の発音に慣れておくことで、リスニングスコアの飛躍的な改善につなげることもできるのです。
(2へ続く)