しかし折からのコロナのせいでTOEICもいまだに再開できない状態が続いてますね(L&Rの話です)。L&Rはどうしてもテスト形式が大人数の一斉受験メインにならざるを得ないので仕方ないですが、これだけ間があいてしまうとダレてしまいますね・・・。今のところ最短でも9月以降になるようです。
今回は過去記事の中から、「TOEIC」を受けた後の結果の活用法を再UPします。自戒をこめて・・・( ノД`)
TOEICを受けると、たいていの人は「やれやれ~」ってなって、次回の受験までしばらく英語学習から離れてしまったりします。
え? そんなことない?
私はあるんですっっっ !!!(困ったときの無茶振り)
という訳で(?)今回はTOEICを受けたそのあとのことについて書いてみます。
結果が来るまでがTOEIC
ハア? 遠足じゃあるまいし、とか思った方は今すぐ千葉県名物ノコギリマウンテンに登山して猛省してください
(。´・ω・)?
TOEICは「結果が来るまでがTOEIC」です。はい、ご一緒に!!・・・。
茶番はこの辺にするとして、資格試験ではないTOEICは受験後にも次回の受験に向けてやるべきことがたくさんあります。ここが資格試験である英検と大きく違う部分なのです。英検のように合否がある試験なら、合格すればとりあえずそれでめでたしめでたし、なのですが、TOEICはそうではありません。
まず会場を出たら記憶が薄れないうちに速攻で手近なスタバ(※特に深い意味はありません)などに入り洋書などを読み流しつつ、今受験したテスト内容をできるだけ思い出して、覚えていることをメモしてください。(※くれぐれも会場内でやらないように;不正を疑われます)
TOEICは問題用紙を回収されてしまいますので、細かい内容は無理だと思いますが、何についての話だったとか、どこでつまずいたとか、覚えているかぎりのことや感想でもかまいませんので、文字で残しましょう。
面倒でもこれをやらないと、文字通り受けっぱなしになってしまいます。リーディングで何問塗り絵したかなどの状況も、学習の進度のメルクマールにもなりますので、きちんと書き残しましょう。
学習でも仕事でも同じですが、経験したことを自分なりの言葉で残しておくことが次の改善につながります。
あと、これをやることで、次回受験までの「中だるみ」を予防する効果もあります。
語学学習は継続が大事です。これは英検などでも同じだと思います。仮に1級を取っても、それで勉強をやめてしまうのならその1級の価値はそれまでです。
結果が来てからもTOEIC
結果が来たら、封筒を開けるときのドキドキが何とも言えませんよね。まあ今はネットで先に見れちゃうんですが、私はいまだに封筒で見る派です。
見るのは別にどちらでもよいのですが、普通はまず「ああ、〇〇点だった」と、真っ先に合計スコアに目が行くと思います。それはいいのですが、中にはそれしか見ないような人も時々いらっしゃいます。
特に自分の目標スコアに達していたときなどは、もうそれで安心してそれ以上細かく見なかったり、なんてことは誰にでもあると思いますが、それはまさに「TOEICの無駄遣い」です。もったいないです。
TOEICの真価は結果をきちんと分析して、次の学習に役立てるところにあります。受けっぱなしでは意味がありません。
まあ何かの受験資格とか社内基準のスコアさえ取れたら英語学習なんてどうでもいい、という方はそれでいいかもしれませんが、これからも英語力をつけて役立てていきたいのなら、試験の結果をきちんと分析する癖をつけたほうがいいと思います。
それで中身の見方ですが、まずリスニング・リーディングのどちらのスコアが高いかを見てください。もしリーディングの方が高いか、もしくはリスニングのスコアが350に届いていないのであれば、リスニング対策に重点をおいて学習をすることをお勧めします。
というのは、自分自身の経験や他ブログ様の情報(謎)からも、リスニングとリーディングでは圧倒的にリスニングの方が短期でスコアを上げやすいからです。もしリーディングの方が高いスコアを取れているなら、短期でかなりスコアを伸ばす余地があるはずです。
逆にリーディングに関しては短期的な対策は効きにくいので、文法や単語の暗記など、地道に勉強を続けることが最大の対策になります。またある程度のスコア(リーディングのみで350前後)に達していない場合は下手にTOEIC対策などをするよりも、まず文法・単語学習の基礎部分を固めるべき段階にありますので、無理にTOEIC本に手を出すよりも先に基礎学習に集中したほうがいいでしょう。
「Abilities Measured」について
リスニングパート
で、結果の下の方には「Abilities Measured」なる項目別の正答率が記載されていると思います。リスニングでは次のような項目になっています。
- 短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる
- 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる
- 短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる
- 長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる
- フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる
一般的には3つ目の「短い~詳細が理解できる」の項目が一番高いスコアになっていると思いますが、そうでない場合はケアレスミスなどで本来のスコアが取れていない可能性があります。
これに対し、5つ目の「フレーズや文から~」はテキスト的な意味だけでなく、その背後にある話者の意図まで読み取ることが求められる問題が当てはまります。たとえば「明日ハイキングに行きませんか?」という問いかけに対し「天気予報見てないの?」と答えるような場合です。
もちろんこの場合の答えは相手に天気予報を見たかどうかを聞いているのではなく、「(天気予報で明日は雨って言ってるのに)何でハイキングなんかに誘うのよ!!!」という意図を読み取ることが求められています。
普通はこの5番目が一番低く、上がりにくい項目ですが、リスニングのスコアで350を超えたあたりから少しずつ上がってきますので、最初の内はあまり気にしなくていいと思います。
ただ日本語でもこの手の読解が苦手な方はいらっしゃると思います(というか私がそうですw)。私は英語学習だけでなく、日本語でも実用書以外の読書(小説など)を心がけるようにしています。
よく言われることですが、外国語学習では最終的に母語の運用能力がモノを言います。日本語で理解できない内容を英語で理解するのはほぼ不可能です。(たまに哲学書などで「原書の方が分かりやすい」というケースはありますが、あれは言葉の理解というより翻訳の良否の問題だと思います)
あとは項目の「短い~」と「長めの~」がそれぞれTOEICのPart 1・2と3・4に対応していますので、自分の苦手なパートを洗い出していくとよいと思います。
ここで注意したいのは、一般的には「短い~」の方が簡単と思われていますが、最近はPart1・2も難化する傾向にあり、一概に問題が短い方が簡単とは言えなくなってきている点です。問題が短い場合はより高い精度で聞き取る必要があり、わずかでも聞き漏らすと回答できなくなるケースが少なくありませんので要注意です。
リーディングパート
リーディングパートの項目は次の通りです。
- 文書の中の情報をもとに推測できる
- 文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる
- ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる
- 語彙が理解できる
- 文法が理解できる
リスニングパートとは各項目の構成が違っていることに注意してください。
まず4つ目と5つ目がPart5・6(一部7も含む)に対応し、文法や語彙の基礎的な英語力を表します。この部分で高得点を取れているなら、基礎的な英語力はあるということなので、仮に全体のスコアが低かったとしても、対策次第でスコアが伸びていく可能性が大きいということになります。
そして1つ目の項目は文書全体の意味や目的を問う設問に答えられているかを表します。このスコアが高ければ全体的な理解はできているということです。
2つ目は本文中の具体的な特定の情報を見つけられているかを表します。全体が理解できているのに個別の内容で落としてしまっている場合はここが低くなります。
3つ目はマルチパッセージ(複数の文書)や文と文を関連させて答える必要がある問題があてはまります。
ここを上げるためにはいわゆる「塗り絵」をしない、つまりPart7を時間内に最後まで解答できるようになることが必須です。リーディングだけで400前後取れるようになるまでは何をやってもどうせ上がりませんので(実話ですw)、あまり気にしないでいいと思います。
そうではなく、他の項目が取れるようになったのにここだけ上がらないという場合は、TOEICの出題形式になじめていない可能性が高いと思いますので、問題集などで集中的にマルチパッセージ形式のトレーニングをされると一気に改善すると思います。
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