TOEICってなんであんなに時間が足りないの?? と思う人は多いと思いますが(「いや全然そんなことないっしょ」なんていう優等生の方はこんなクソサイトなんて読まずに速やかにバックれてくださいww)、なぜ時間が足りないかというと「問題数が多すぎるから」「難しいから」と感じる人がほとんどではないでしょうか。実際、私も未だにそう感じます。。。
でも一方では「いや全然時間内で解けるしwww」という人も存在します。
一体何が違うんでしょうか???
試験形式に対する慣れ
まず大きいのは試験形式に慣れているかどうかです。
特にリーディングは、択一のマークシートの形式に慣れてなければ、多分ネイティブの大人でも時間内に完答するのは難しいのではないかと思います。
余裕で時間内に解けるという人は単に英語力が高いだけではなく、大抵TOEICを何度も受けて問題集をこなし、TOEICの試験時間内にやるべきことを頭ではなく体の感覚として把握しているのではないでしょうか。
関係ないですが時々「対策なんか全然やってないよ」とかうそぶきたがる人もいますが、大体は「今」やってないだけで既にレベル上げ完了してる人か、「俺べつに家で勉強とかしないけどテストでいい点とれるし」的慢性中二病患者のどちらかです。真に受けてはいけません。
もちろん「テスト対策などしないでも取れるのが真の実力だ」という考え方もあるかと思いますが、どのような試験でも、いいスコアを取りたければその形式に応じた対策をするのが当然です。まして多くの受験者が対策をしている試験で、自分だけ対策をせずにノーガードで受けて低いスコアをもらっても、自分のモチベーションが下がるだけで、何もいいことはありません。
やせ我慢などするだけ損、誰もカッコいいなんて思ってはくれません。素直に問題集をぽちって対策するのが一番の早道です。
速く処理する意識
これはTOEICだけに限りませんが、意外に大きいのは「速度に対する意識」です。
勉強でも仕事でも、それまでの人生で「速度を要求される作業」をどれだけこなしてきたかが、意外とリーディング試験で現れたりします。
この「速度に対する意識」はかなり個人差があって、学校や職場でわりとのんびりというかマイペースな環境で作業することを許容されてきた人は、どうしてもこういう時間的にタイトな作業が苦手になりやすいようです。
TOEICでは考え方を切り替えて、「時間管理」を徹底的にきちんとする必要があります。(前記事参照)
え私? 超絶ブラック企業の中のブラック上等な部署で万年実働部隊所属の私に隙などない!!!
ええ、仕事の速さだけならワールドカップクラス(※当社比)です、但しスキルは何もないですがwww
結局ボキャブラリーが足りない
あと「時間が足りない、足りない」と言っている人(※私を含む)の多くに共通するのが、「そもそもボキャブラリーが足りていない」という点です。
私がこのことにはっきり気づいたのは、TOEIC学習を始めて2~3年経って750前後から全然スコアが上がらなかった時期でした。
後になってみるとスコア700~800辺りではまだまだボキャブラリーが足りないというのは当たり前なのですが、当時はそうは感じられず、むしろ「高校レベルの基礎は習得したのだから参考書やら単語帳やらは卒業すべき」「生の英語に触れるほうがいい」という発想で勉強をしていました。
それでTOEICを受けるのだからスコアが上がらないのは当たり前なのですが、実際に試験を受けている分には、なぜか「ボキャブラリーが足りない」とは感じられないのです。そうではなく、「よくわからないけど何かややこしくて難しかった」「問題が多すぎた」というふうにしか感じられませんでした。
その結果「もっと生の英語に触れて難しい文章を読めるようにならないといけない」みたいな更に間違った沼に入り込むのですが、後になって思えばそもそもボキャブラリーの足りていない状態では自分のボキャブラリー不足を実感するのも難しかったのです。こういうのって、その時点で気づくのはなかなか難しいんですね。
私の場合、自分のボキャブラリーの足りなさを本当の意味で実感できたのは、結果が出ずに苦しんであれこれ試すなか、ダメ元で英検1級の単語学習に取り組むようになってからでした。
辞書は引かない方がいい?
よく「分からない単語は語源や前後から推測すべきだから辞書に頼るな」的なことも言われますが、それと日頃の単語学習は別の話です。
確かに分からない単語の意味を推測しながら読む力も大切かもしれませんが、それにはかなりのエネルギーと時間の消耗を伴いますし、これはTOEIC的には致命的にムダなロスです。
例えば「Prime Minister」の意味が分からなくても、文脈の前後関係から、「多分総理大臣のことを言ってるな」というふうに推測できるかもしれません。でもそれには余分なエネルギーと少なからぬ時間をムダにするはずです。
そしてこれに「incumbent」がつくと、それが「現職の総理大臣」であることに気付くまでには更なる時間を要します。こうした1つ1つの「知らない」が積み重なった結果が「よくわからないけど何か難しい」「問題の量が多い」の正体なのです。
※incumbent(現職の)は英検1級の単語帳でも「でる度C」なので必修ではありませんが、政治ニュースなどではわりと見かけるので覚えておいて損はありません。
だとすれば、「知らない単語を推測する力」を育てるよりも、まずは「知らない単語を1つでも減らすこと」のほうが大事ではないでしょうか。
ネイティブレベルと言わないまでも、普通に英語で読み書きできるレベルを目指すのであれば、少なくともTOEICレベルで出てくる単語に関しては、推測に頼るのではなくきちんとマスターしていくべきだと思います。
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