今回は私がTOEICで800点を超えることができるようになるまでの学習法について書いてみたいと思います。
実際そのあたりのスコアで壁にぶつかって悩んでいる方も多いので、個人的な体験ですが、何かの参考になれば幸いです。
ちなみに私のスペックは文系の大卒ですが英語とは全く関係ない学部で、仕事も日本語しか使わない底辺の一般事務員です。
もちろん留学経験も海外生活の経験もありませんし、プライベートで英語を使ってやり取りするような友人もいません。てゆうか日本語の友人も(以下ry
ええ、真正非リア充ですからね。。。( ノД`)
TOEIC760点の壁
私は30代後半になってから独学で英語学習を再開しました。
それまで漠然と英語学習に興味はありましたが、大学を出て以降は遊びほうけていて、ほぼノー勉の状態でした。
あるときふと思い立って英語学習を始め(何かの青春映画に感化されてとかだった気がしますw)、学生時代に一度だけ受けたTOEICを再び受けるようになりました。
最初は500点とかその辺のスコアでしたが、普通に中学や高校の参考書で基本事項の学び直しをすることで、750点あたりまでは順調に点数が伸びました。
しかし高校の参考書が終わったあたりで、新たに文法事項として学ぶ項目はほぼなくなってしまい、それと同時にスコアの伸びもぱったりと止まってしまいました。
当時の私はそれを「英語学習ではもうやることがない境地まで達した」と勘違いし、「ここからは生の英語に触れるべきだ」と、やみくもに小説の原書やらネットラジオの聞き流しやらに走ってしまったのです。
もちろんそういう学習法でもやり方次第では英語力を伸ばせるのですが、ただやみくもに生の英語に触れたからと言って英語力がつくわけではありません。
当時の私はそのことに気が付かず、ただ「生の英語に触れ続けてさえいれば、そのうち生きた英語力がつくに違いない」と信じて疑いませんでした。
しかしいくらそうした学習を続けても、TOEICのスコアが上がることはなく、まるで判で押したように良くて760点止まりという状態が数年続きました。
単語学習でスコア改善
ようやく光明が見えてきたのは、あまりのスコアの上がらなさに遅まきながら学習の方法を見直し、語学学習の基本に戻って単語学習を取り入れたのがきっかけでした。
そのときたまたま書店でみかけたのは「キクタン」シリーズでした。「受験勉強じゃあるまいし今さら単語帳なんて」という思いもありましたが、輝かんばかりの表紙の美しさに惹かれて衝動買いしてしまったのです。
ええ、見た目重視です。。。
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そしてとりあえず騙されたつもりで (?_?;) 半年ほどかけて1冊やりこんでみたところ、てきめんにリーディングのスコアが伸び、ようやく800点の大台に乗ることができたのです。
キクタンのTOEICシリーズは目標スコア別に500、600、800、990(!)の4種類があります。あくまで目標スコアなので、自分の今のスコアより1つ上のランクを攻めるチョイスでよいと思います。
(参考:アルクの公式ホームページ)
書籍のほかにスマホのアプリ版もあります。自分は書き込みをしないと勉強した気になれないタイプなのであまり使っていませんが、書き込みとかしないし本を持ち歩きたくない、という方にはこちらがいいかもです。
またアプリ版にはフィルタリング機能や成績チェックなど、書籍にはないメリットもあります。
しかしキクタンシリーズ全てに言えることですが、音声のバックでBGM的に流れる変な音楽は(賛否両論ですが)個人的にはない方がいい気がします・・・英語教育的には学習効果に有効らしいんですけどね・・・
リスニングのスコアアップにはシャドーイングを
私の場合、もともとリーディングのスコアの方がリスニングより数十点高い状態でした。
私は「同じ事なら得意分野を伸ばすほうがいいに決まっている」「リスニングは一朝一夕では改善しない」と決めつけ、リスニング対策をおざなりにしてしまっていたのですが、このこともスコアが長く伸び悩んでしまった原因でした。
同じ労力をかけるなら、手っ取り早くスコアが伸びるのはリスニングです。
そして私の場合、リスニングのスコア改善に一番効果があったのは問題集を使ったシャドーイングでした。
シャドーイングについては別記事にしていますのでご参考まで。(↓)
でもTOEICだけじゃ物足りない
基本的に通常のビジネスシーンで求められる語彙は量も範囲も意外に(?)限定されますので、「とりあえずTOEICの点が上がればそれでいい」という方は、キクタンシリーズ以上の単語の積み上げはあまり必要ないのではと思います。
ただ、留学などでTOEFLや英検を目指したり、海外のニュースや映画、ドラマなどを字幕なしで分かるようになりたいといった地点を目指すのであれば、TOEICのボキャブラリーからさらに上積みしなければならないということは知っておいた方がよいと思います。
BBCなどのごく一般的なニュースサイトの見出しレベルでも、TOEICではほぼお目にかかることのないような単語がざくざく出てきますし、TOEICで900点以上取っても映画はおろか、ラジオニュースさえ完全に聞き取れているかというと、まだまだ怪しいレベルです(実体験)。
この点に関して、私は日本人学習者はTOEICよりも英検1級を目標にして勉強する方がよいと思います。
英検ではスピーキング・ライティングも含めた4技能が求められる分、受験の負担も大きくなりますが、ビジネス分野に偏らない広い語彙を身に着けることができ、応用がききやすいです。
語彙学習に関して言えば、中級以上の学習者の方(TOEICで800~)には旺文社の単語帳(1級)をお勧めします。
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この単語帳はAmazonのレビューにもあるとおり「英検1級を受けるならこれ以外の単語帳を買ってはいけない」と言われている唯一無二の必須アイテムです。
しかしこの単語帳の真価は英検1級対策だけにとどまりません。
この単語帳、一見「こんな単語死ぬまで見ねーよw」と思うレア単語ばかり詰め込まれているようにも見えるのですが(もちろんそういう語も少なからずありますが)、そう見えて実はちょっと海外サイトを眺めてたら普通にポロポロ出てくる単語だったりするケースが少なくありません。
そしてどういう訳か、そういう単語に限って文意全体を理解する上での重要なキーワードになっていたりするのです。
この辺りの感覚は実際に使ってみないと分かりにくいかもしれませんが、一度どこかで実物を手に取って見られることをお勧めします。
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